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早川俊二長野展

日程:2015年6月(予定)
場所:北野カルチュラルセンター全館
入場料:500円

早川俊二長野展実行委員会

委員長 鹿山邦夫
事務局長 宮澤栄一
組織担当 堀内隆久
広報担当 倉田治夫
渉外担当 江原米子
会計担当 小林 圓
監査員 吉沢 務 

早川俊二の絵画について …自然の営みの世界をめざす…

早川俊二長野展実行委員長 鹿山邦夫

 私が彼の作品を実際に鑑賞したのは、2009 年の神田での個展の時でした。それ以外では、作品集やカレンダー等で見ただけなのですが、その限られた範囲での感想を述べてみたいと思います。

 初めに感じたのは、その色彩についてです。女性像は、モノクロームに近いと言ってもよいくらいの、落ち着いた淡い色調です。青や茶、白等が基調になっているのですが、確かなデッサン力に裏打ちされた、ペインティングナイフによる丹念なタッチと相まって、穏やかで繊細な感じをたたえています。華々しさや押しつけがましさは全くなく、ゆったりと向き合える心地よさがあります。全体を克明に描き込んでいるわけではなく、周囲の空間に溶け込んでいるように見えるところもあります。また、画面の周辺部は地塗がそのまま見えている所もあります。コーヒーミルや器・果物・貝殻などの身近なモチーフの静物画も、固有色が控えめに使われていますが、女性像と共通する色彩とタッチで描かれています。

 このような絵画が、どのように生み出されてきたのでしょうか。印刷されて残されている彼の言葉をみていくと、かなり明らかになってくるように思われます。

 「セザンヌは、絵の中に引き込んでくれる。あなたはこう見ろと押し付けない。森に行って草木に触れたり、それらが目に入ってくると、気持ち良くなる。あれと同じ感覚で絵を見られる。自分の絵のあるべき姿も同じだと思う。」

 「デッサンのみに集中した数年の後、いざ油絵を再会すれども、キャンバスに絵の具が定着できていないという感覚に悩まされ、再度顔料から絵の具練りの研究に没入したのです。それから数年はやり直しの繰り返しで絵にならなかった時期を過ごしました。「アスクエア神田ギャラリーでの個展は、僕のアクリル、テンペラ、油彩の進化、発展の発表でした。」

 「これからは、自己主張でない自立した絵画を創っていきたい。植物の種をまいて、芽が出て、花が咲き、しぼみ、種を宿す…そんな自然の営みの世界や、私たち人間の一生のような絵画をめざして行きたい。」

 「ミケランジェロの晩年のデッサンが与えてくれた世界に挑戦すること、そして出来る限り高めたいと思うようになっております。」

 「今こそ基本にもどって、天然資源や自然を大事にする日本文化や日本人の感性を、もっと自信を持って世界に訴えていくべきです。」

US新聞のコラム「Kuniのウィンディ・シティからの手紙」から引用

 今後、彼の絵画はどのように深化していくのでしょうか。「会場が広いので、過去の作品と新作を展示するような展覧会になります。」と彼は言っています。2015 年の6 月には、多くの方々と共に彼の絵画を鑑賞し、語り合うことが出来るのではないかと、今から楽しみにしているところです。

(早川俊二長野展実行委員長・元中条高等学校美術教諭)

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早川俊二長野展実行委員会事務局
〒380-0948 長野市差出南2丁目14番23号(ブンゲイ印刷有限会社 内)

まどろむAméry-1 2008
油彩 120x120cm 個人蔵

錆びた機械油差しと陶器、貝 2009
油彩 55x46cm

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